世田谷区寺院墓地にて、国内加工の茨城県産やさと御影のお墓へ建て替え
ご覧いただきありがとうございます。東京都内のお墓専門店、協和石材工業所の笹本です。世田谷区のお寺様墓地にて、キズや欠けのあった中山石のお墓を、茨城県産やさと御影のお墓へ建て替える工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします!
世田谷区寺院墓地 お墓の建て替え 茨城県産やさと御影
世田谷区のお寺様にお墓をお持ちの方から、「お墓が古くなって心配な面がでてきたので何とかしたい」というご相談をいただきました。さっそく現地へ向かい、お墓を確認させていただきました。
こちらがご相談のお墓です。和型の立派なお墓ですが、建立されたのは実は昭和5年、90年以上が経っているお墓でした。途中手を入れたりされているかもしれませんが、とてもきれいにお参りをされています。福島県産の中山石という黒御影石で建てられており、一見きれいに見えるのですが、よく石を見るとキズがあったり、欠けたりしているところがありました。
水受けと一体になった花立の下の方にも、大きなひび割れがあるのが分かります。経年でキズも深くなってきていますし、お客様は耐震面もご不安なようで、昔ながらの造りなので今のお墓のような耐震施工にはなっていないため、もし倒れて周りのご迷惑になってしまったら・・・とご心配されていました。ただ、このまま耐震化できるならした方がいいのか、小ぶりなお墓に新しく建て替えた方がいいのか・・・と迷われていました。
お墓を確認すると、キズがあって強度面でも心配なのでこのまま耐震化することは難しく、お客様にはお墓を解体して建て替えることになりました。その際、小ぶりな墓石に建て替える案もありましたが、周りに立派な和型のお墓が多いことから、今より多少小さいサイズでも、周りと比べて見劣りしないくらいの大きさで建て替えることをご提案し、採用していただきました。
まずは、お寺様にお経を上げていただいてご遺骨の取り出しを行い、お墓の解体工事に入りました。今回はご遺骨はお寺様にお預かりいただきました。基礎の奥にお墓本体があり、手前に納骨室の蓋石となる拝石が設置されている形でした。
今回は、既存のコンクリート基礎がとても立派で強度もしっかりしていたこと、もしこれを解体するとお隣のお墓にも影響が出る可能性もあることから、この基礎を活用することにしました。墓石を取り外した箇所はデコボコしていたのでセメントできれいに埋めて、ほかの部分と高さも揃えました。セメントがしっかり固まったら、お墓の据え付けに入ります。
耐震施工で墓石を据え付けて、建て替え工事完了です!!
茨城県産のやさと御影を使用した、とてもきれいな和型墓石です。やさと御影は、茨城県の加波山で採られている青みのある白御影石です。周りのお墓をご覧になって、「こういう色味がいい」とご希望いただいたのでご提案しました。弊社では、国産で白系の品質の良い石としてよく使用する石です。正面はお寺様のご指導で、「倶会一処」と彫刻しました。すべて国内加工で製作しています。
もとのお墓よりひと回り小ぶりにし、お墓の形としては、「以前のお墓と同じようにしたい」というご希望を受けて、3重台の和型で水鉢と一体型の花立、香炉の形、浮き出し家紋なども全く同じにしています。また、以前はご家名が正面に入っていましたが、上台に彫刻する形にしました。
完成したお墓をご覧になったお客様は、とても喜んでくださいました。日頃からこまめにお参りにお越しになっている方で、お写真では分かりにくいですが以前のお墓は大きなお墓だったので、実は上の方がお掃除しずらかったそうです。少し小ぶりになったのでお掃除がしやすくなりましたし、青みのあるやさと御影も気に入っていただけたようです。このたびは弊社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。日頃からお参りされているお客様だからこそ気付かれることもあると思います。何かございましたら、どうぞまたお気軽にご連絡ください。
今回は、とても大きな中山石のお墓を、茨城県産やさと御影のお墓に建て替える工事でした。解体前のお墓は都内でよく見るものに比べて二回りくらい大きなお墓だったので、いつも以上に安全に気を付けながら工事しました。ケガも事故もなく無事に工事を終えられてよかったです!^^